トセラニブ
◯ この薬は
抗がん薬です。犬の皮膚肥満細胞腫などに使用します。
◯ 作用
トセラニブはマルチターゲット型受容体型チロシンキナーゼ(RTK)阻害剤であり、血管内皮細胞増殖因子受容体(VEGFR-2)、血小板由来成長因子受容体(PDGFR)および幹細胞増殖因子受容体(KIT)の活性を阻害します。それにより腫瘍の細胞増殖、腫瘍への血管新生、腫瘍の転移を抑制します。
◯ 効能
犬の皮膚肥満細胞腫に使用します。
他の腫瘍(上皮性悪性腫瘍、非上皮性悪性腫瘍、消化管間質腫瘍など)への効果も報告されています。
腫瘍の増殖を抑えることで症状が緩和されます。
投与量は体重に合わせて、2〜3日に1回です。
◯ 副作用
30〜40%の犬で下痢、食欲不振、体重減少があります。この症状が出たら、薬の量を調節するので病院にご連絡ください。
血栓、好中球減少、跛行などが起こることがあるので、定期的に血液検査で確認します。
具合が悪くなった場合は基礎疾患が悪化したせいかもしれません。副作用のせいだと思い込まずに、早めに病院にご相談ください。
◯ 相互作用
痛み止め(NSAIDs)と併用するときには投与量に注意が必要。
他の抗癌薬、骨髄抑制のある薬、免疫抑制薬との併用は注意が必要。
サプリメントは飲み合わせがわからないので与えるのは控えてください。
◯ 注意
この薬を触った後は手を洗いましょう。オシッコ、ウンチ、嘔吐物は直接触らないようにしましょう。
妊娠中の方は特に注意しましょう。
この薬は効かせ続けることが大切です。症状が良くなっても投薬回数を守って、最後まで薬を飲みきってください。
処方してから1ヶ月以上経過した薬は、変性する可能性があります。
余った薬は置き薬にしないで廃棄してください。
