シクロスポリン

シクロスポリン

 

◯ この薬は

免疫抑制薬です。免疫が関与した皮膚炎や血液疾患などに使用します。

 

 

◯ 作用 

カルシニューリン阻害薬。

カルシニューリンに結合することで活性化シグナル伝達を阻害し、ヘルパーTリンパ球の活性化を抑制する。

NFAT核内移行が阻止され炎症サイトカインであるIL-2が抑制される 。

 

 

◯ 効能

免疫異常が原因の病気に使用します。免疫を抑制/調節して症状を改善します。

使用する病気の種類は、アトピー性皮膚炎、免疫介在性溶血性貧血、免疫介在性血小板減少症、炎症性腸疾患、肛門周囲瘻、脂腺炎、特発性無菌性脂肪織炎など。

投与量は体重、病気に合わせてに1日2回〜3日1回です。

 

 

◯ 副作用

吐いたりお腹が緩くなることがあります。投薬を続けているとほとんどが2週間以内に改善します。

長期使用では歯肉の肥厚、皮膚のイボ、被毛状態の変化などがありますが、休薬や減量によって改善します。

猫では体重が減少することがあります。

 

 

◯ 相互作用

シメチジン、エリスロマイシン、ケトコナゾールと一緒に投与すると薬物の血中濃度が上昇する。

 

 

◯ 注意

指示された投与方法を守って下さい。

症状が改善しても病気自体は治っていないことが多いので指示通りに投薬を続けて下さい。

 

 

 

処方してから1ヶ月以上経過した薬は、変性する可能性があります。

余った薬は置き薬にしないで廃棄してください。