アドボケート
◯ この薬は
総合駆虫薬です。フィラリア、ノミ、センコウヒゼンダニ、消化管内寄生虫など、様々な寄生虫に効果があります。
◯ 作用
有効成分はモキシデクチンとイミダクロプリドです。
モキシデクチンはマクロライド系化合物ネマデクチン誘導体駆虫薬です。寄生虫ののグルタミン酸作動性Clチャネルに作用して、神経麻痺や駆虫効果があります。
イミダクロプリドはクロロニコチニル系駆虫薬です。神経細胞のシナプス後膜に作用して、駆虫効果があります。
◯ 効能
モキシデクチンはフィラリア、鉤虫、回虫を駆虫します。
イミダクロプリドはノミ、センコウヒゼンダニ、ニキビダニを駆虫します。
投与量は体重に合わせて1ヶ月に1回、皮膚に塗布します。塗布後モキシデクチンは血液中に入り、イミダクロプリドは皮膚表面に広がります。
◯ 副作用
フィラリアに感染している犬に投与した場合、元気消失、食欲不振、嘔吐、頻呼吸、大静脈症候群などの症状が発現する場合があります。必ずフィラリア検査を行なってから投与を開始して下さい。
塗布後に舐めると一過性の神経症状が出ることがあるので、舐めれない部位に塗布して下さい。
遺伝的にイベルメクチン系薬剤に高感受性の犬では安全域が狭く神経症状が見られる場合があるので、体重当たりの薬用量を超えないよう用量用法を厳守して下さい。
◯ 相互作用
ケトコナゾール、シクロスポリン、マクロライド系薬剤との併用では効果が増大する可能性がある。
◯ 注意
この薬は毎月1回の投与を続けることが大切です。
処方してから1年以上経過した薬は、変性する可能性があります。
余った薬は置き薬にしないで廃棄してください。