トリロスタン

トリロスタン

 

◯ この薬は

副腎皮質ホルモン合成阻害薬です。副腎ホルモンの病気に使用します。

 

 

◯ 作用 

トリロスタンは3β- ヒドロキシステロイド脱水素酵素を可逆的に阻害し、ステロイドホルモン全般(糖質コルチコイド、鉱質コルチコイド、性ホルモン)の合成を抑制します。

 

 

◯ 効能

副腎皮質亢進症(クッシング症候群)による症状(多飲多尿、多食、腹囲膨満、脱毛、運動不耐性など)が徐々に改善します。

投与量は体重に合わせて1日1−2回です。

 

 

◯ 副作用

食欲元気がなくなる、嘔吐や下痢などの症状が見られたら休薬してご相談ください。

血中ミネラル濃度の異常が出る場合があるので定期的に血液検査をします。

何らかの症状は基礎疾患悪化のせいかもしれません。薬の量を調節するので早めにご相談ください。

 

 

◯ 相互作用

ミトタン、ケトコナゾールは併用すると薬の効果が強く出過ぎるので併用しない。

 

 

◯ 注意

この薬は効かせ続けることが大切です。症状が良くなっても投薬回数を守って、最後まで薬を飲みきってください。

 

 

 

処方してから1ヶ月以上経過した薬は、変性する可能性があります。

余った薬は置き薬にしないで廃棄してください。