グラピラント
◯ この薬は
鎮痛消炎薬です。腫れや痛みを和らげます。
◯ 作用
EP4選択的拮抗薬のピプラント系鎮痛消炎薬です。プロスタグランジンE2受容体の1つであるEP4を選択的に阻害します。EP4は骨関節炎に伴う疼痛炎症に関係する主要受容体と考えられており、選択的に阻害することで正常な生体反応を阻害することなく炎症疼痛を抑制します。
◯ 効能
慢性の骨関節炎に伴う疼痛及び炎症を緩和します。
投与量は体重に合わせて、1日1回です。
◯ 副作用
嘔吐や下痢をすることがあります。そのような症状が出たら、休薬してご相談ください。
肝臓や腎臓の病気が悪化することがあります。投薬中は定期的に血液検査などでチェックする必要があります。
何らかの症状は基礎疾患悪化のせいかもしれません。薬の量を調節するので早めにご相談ください。
◯ 相互作用
他の消炎鎮痛剤との併用は避ける。ACE阻害薬との併用では効果の減少がありうる。
◯ 注意
他の消炎鎮痛剤に比べて副作用は少ないですが食欲が落ちている時や、脱水気味の時に投薬すると、状態が悪化することがあります。いつもと違って調子が悪い時は投薬しないで、病院にご相談ください。
処方してから1ヶ月以上経過した薬は、変性する可能性があります。
余った薬は置き薬にしないで廃棄してください。