ドキシサイクリン

ドキシサイクリン

 

◯ この薬は

抗菌薬です。細菌感染が原因の病気に使用します。

 

 

◯ 作用

テトラサイクリン系の抗菌薬です。細菌のタンパク質の合成を阻害することで増殖を抑え、静菌的に作用します。

 

 

◯ 効能

ペニシリン系抗菌薬が効きにくいマイコプラズマやクラミジア、リケッチアに有効です。

作用している時間に比例して有効性が高まるので、投薬回数を減らさないことが重要です。

投与量は体重に合わせて、1日1〜2回です。

 

 

◯ 副作用

下痢になることがあります。便がちょっと柔らかくなる程度でしたら心配ありません。形にならないくらいゆるい便をしたら、休薬してご相談ください。

吐くことがあります。一度だけ吐いたがそのあとは大丈夫、程度でした心配ありません。何度も吐いたり、食べなくなったりしたら、休薬してご相談ください。

発育中の歯の変色が起こることがあります。

何らかの症状は基礎疾患悪化のせいかもしれません。薬の量を調節するので早めにご相談ください。

 

 

◯ 相互作用

殺菌的抗菌薬と併用すると効果が下がります。アルミニウムやマグネシウム分を含む制酸剤(胃腸薬)と同時に飲むと、薬の効果が落ちてしまいます。

 

 

◯ 注意

この薬は効かせ続けることが大切です。症状が良くなっても投薬回数を守って、最後まで薬を飲みきってください。

薬が食道に残ると食道炎を起こすので食事と共に投与してください。

 

 

処方してから1ヶ月以上経過した薬は、変性する可能性があります。

余った薬は置き薬にしないで廃棄してください。