レベチラセタム
◯ この薬は
抗てんかん薬です。脳の興奮を鎮めます。
◯ 作用
神経伝達物質放出の調節にかかわる脳のシナプス小胞タンパク2Aと特異的に結合することで、抗てんかん作用を発揮します。さらに、カルシウムチャネルを阻害するなどして、脳神経の興奮をおさえます。
◯ 効能
特発性てんかんにおける、ケイレン発作のコントロールに使用します。他の抗てんかん薬と一緒に使用することが多いです。投薬をしてすぐに効果が始まりますが8時間程度で効果がなくなります。効果をみながら薬の量を調節します。
投与量は体重に合わせて、1日2−3回です。または痙攣がひどい時に頓服します。
◯ 副作用
副作用が少ない薬です。まれに大人しくなる、食欲低下、嘔吐、下痢などが起こります。その場合は病院にご相談ください。
何らかの症状は基礎疾患悪化のせいかもしれません。薬の量を調節するので早めにご相談ください。
◯ 相互作用
フェノバルビタール、フェニトイン、プリミドンなどの抗てんかん薬との併用で効果が減弱する可能性があります。
◯ 注意
投薬を急に止めると、反動で強いケイレンが起こることがあります。薬の効果でケイレンが起こらなくなっても治ったと思わず、定期的に投薬を続けましょう。
処方してから1ヶ月以上経過した薬は、変性する可能性があります。
余った薬は置き薬にしないで廃棄してください。