炭酸カルシウム
◯ この薬は
リン吸着薬です。腎臓の病気で使用します。
◯ 作用
腎臓の病気になると、リンの排泄が不十分になり、体にリンが溜まってきます。溜まったリンはさらに腎臓の調子を悪くします。この薬を食事と一緒に投与すると、食事中のリンを吸着するので、リンは体に吸収されずに便に排出されます。
◯ 効能
慢性腎不全、高リン血症などで使用します。
投与量は体重に合わせて、1日2〜3回です。食事に混ぜて投与してください。
◯ 副作用
副作用はほとんどありません。高カルシウム血症になる場合は他の薬に変える必要があるので、定期的な診察と血液検査が必要です。
何らかの症状は基礎疾患悪化のせいかもしれません。薬の量を調節するので早めにご相談ください。
◯ 相互作用
抗菌薬の作用を低下させる可能性があります。
◯ 注意
この薬は腎臓病の進行を遅らせることができます。症状が軽くなってもお薬を続けましょう。中程度以上の腎臓病では複数の治療薬が必要になります。定期的に診察と検査を受けて、状態に合った治療をしてあげましょう。
処方してから1ヶ月以上経過した薬は、変性する可能性があります。
余った薬は置き薬にしないで廃棄してください。