フロセミド
◯ この薬は
利尿薬です。尿量を増やして、浮腫やむくみを改善します。
◯ 作用
腎臓の尿細管とヘンレ係蹄に作用してミネラルと水分の再吸収を阻害します。そのことにより尿量が増加して、体内の余分な水分が排泄されます。
◯ 効能
うっ血性心不全、浮腫、急性腎不全、高カリウム血症などの病気で使用します。
特にうっ血性心不全では他の薬と併用することで、心臓の負担が軽くなり予後改善率が上昇します。
投与量は体重に合わせて、1日1〜3回です。
◯ 副作用
食欲がない時に投与すると脱水症状が起こります。食欲がない時は、すぐに病院にご相談ください。低ミネラル血症になることがありますので、定期的な診察と検査が必要です。猫で耳に障害が起こることがあります。
何らかの症状は基礎疾患悪化のせいかもしれません。薬の量を調節するので早めにご相談ください。
◯ 相互作用
アミノグリコシド系抗菌薬と併用すると腎/耳毒性の起こる可能性が高くなります。ジゴキシンと併用するとジギタリス中毒の起こる可能性が高くなります。ステロイドやテオフィリンと併用すると低カリウム血症の起こる可能性が高くなります。
◯ 注意
尿量が増えるので、おしっこのお世話の回数が増えたり、お漏らしをすることがあります。お世話で困った時はご相談ください。食欲がない時に投薬するとさらに具合が悪くなる場合がありますので、投薬しないでご相談ください。肝臓病や糖尿病では慎重に使用します。
処方してから1ヶ月以上経過した薬は、変性する可能性があります。
余った薬は置き薬にしないで廃棄してください。